住宅ローン:「借入可能額」と「返せる額」は違います。

住宅ローン:「借入可能額」と「返せる額」は違います。

借入可能額ってどのくらいなの? いったい、いくら借りられるのか? 新築を考えたとき、気になることの一つが借入可能額でしょう。

いくら借りられるかがわかれば、土地や建物にいくらかけられるのか、 具体的に考え始めることができます。

住宅ローンの借入額の目安は以前のブログでお伝えしましたが、 少し違った角度から確認し、おさらいしていきましょう。

住宅ローン:「借入可能額」と「返せる額」は違います。

危険!借入可能額をざっくり計算してはいけない!

住宅ローン借入可能額は、金融機関などのサイトで必要事項を入力すれば、 簡単に計算することができます。

結果は、どこもだいたい税込み年収を基準に5~8倍が借入可能額として出してきます。

~危険!税込み年収を基準とした借入可能額~

税込み年収300万円・・・1800万円前後

税込み年収400万円・・・2400万円前後

税込み年収700万円・・・4200万円前後 ・・・

本当にこれだけ借りて大丈夫なのでしょうか。

そして、マイカーローンなどの借入がある場合は、 月々の返済額1万円当たり200~300万円も借入可能額がマイナスになります。

月々1万円の無駄をなくすことの重要性をお話ししている理由がおわかりいただけると思います。

税込み年収400万円のサンプルの家計を見ていきながら、借入可能額を見直してみましょう。

夫サラリーマン、妻(主婦)+小学生と幼稚園の子ども2人の4人家族の場合

税込み年収・・・400万円 手取り年収・・・約338万円

月収手取り・・・約28万円(ボーナスを毎月に均等割振)

▼固定費==・通信費 15,500円(スマホ代、インターネット通信費)

・ガソリン(通勤有り) 10,000円

・保険 10,000円

・教育費35,000円(習い事3,000円込み)

・貯蓄20,000円

▼変動費==・光熱費(電気/水道/ガス) 16,000円 

・食費&雑費 4,5000円

・被服費 10,000円

・娯楽費 10,000円

・小遣い・雑費 20,000円

・医療費 5,000円 家賃を除く支出合計196,500円

上記から計算した家賃にかけられる月額=最大で約8万円

※ボーナスを入れなければ、家賃は最大でも月額4~5万円

この結果を覚えておいてください。

それでは、次は家賃、借入額を比較していきましょう。 現在の家賃から見る借入額 ※金利1.5%、35年返済、元利均等で計算 ↓↓↓↓↓↓ =========================================================== 家賃(支払額)—-家賃から見た借入可能額——(家賃+2万円)の場合の借入額の目安

5万円——–1633万円——–2286万円

6万円——–1959万円——–2612万円

7万円——–2286万円——–2939万円

8万円——–2612万円——–3266万円

もし、税込み年収の6倍借入ていたらどうなるでしょう。

年収税込み400万円×6=2400万円借入 →→ 月々の返済額=7.5万円

これでは、ボーナスが出なかったときは破綻してしまいますし、 払えたとしても、冠婚葬祭や交際費など、イレギュラーな支出に 全く対応できません。

お子さんの誕生日はどうしますか?

プレゼントにケーキ、ちょっとしたごちそう(外食)、 どうやって捻出すればよいか途方に暮れてしまいます。

税抜き年収338万円では、月々6万円の返済で計算すると、1959万円までの借入が可能です。

これは、税込み年収の時の借入可能額より450万円も少ないのです。

:まとめ 税込み年収400万円で借入額を比較した結果、 借入可能額と返せるであろう金額に450万円もの差がありました。

借入可能額ぎギリギリまで借りることは、イレギュラーな支出に耐えられず、 家計をいともたやすく破綻させます。

住宅ローン計算のシミュレーターを使うときは、2パターンの方法をお勧めします。

一つは、手取り年収からの借入可能額を計算で試算してみること。

もう一つは、月々の返済額から借入可能額を試算してみることです。

ハウジングスマイルでは、住宅ローンセミナーを行っています。

ご相談はお気軽にどうぞ。

お問い合わせはこちら