気温が暖かくなってくる4月以降は、越冬していた女王バチが目覚める時期です。
女王バチは冬を越してからは、エサを手に入れ、十分に栄養を蓄えた状態で巣作りを始めます。
駆除方法を覚えることは大切ですが、春のスズメバチによる被害を防ぐために予防方法も押さえておきましょう。
スズメバチの予防で一番重要なのは巣を作らせないこと。
スズメバチに巣を作らせないためには、ハチが近づきたくなくなるような環境にすることが重要です。
予防スプレーや木酢液をスズメバチが巣を作りそうな自宅の軒下やベランダ、天井裏、壁の断熱材の中などにかけておくことで、巣を作らせないための予防になります。
この際に使用する予防スプレーにはハチ駆除に効果のある殺虫スプレーを使用することが望ましいです。
また、木材を乾留した際に生じる木酢液もスズメバチを寄せ付けない効果があります。ただし、木酢液特有のにおいが鼻につく人もいるため、使用される際には注意しなければなりません。
そのほか、スズメバチはハッカ油などミント系の植物の香りも苦手としています。
ミントの香りは爽快感があるだけではなく、ゴキブリやムカデといった他の害虫の予防にも役に立つのでおすすめです。
また、ハチにはかつていた場所に戻ってくる習性があるので、一度駆除された方も巣が存在していたところにスプレーや木酢液を散布しておきましょう。
殺虫スプレーを吹き付けた場所には寄り付こうとしません。
一度吹き付けた場所では長ければ1カ月ほど効果が続きます。
雨に濡れると薄まってしまうので、その場合は改めて散布する必要があります。