大雨と家

大雨と家

家を建てる土地について、ハザードマップを使って災害リスクを確認しましょう。ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で作られた地図のことで、被災想定区域や避難場所・避難経路などが記載されています。

なおハザードマップには、風水害に備える「洪水ハザードマップ」だけでなく、地震災害に備える「地震防災マップ」、津波・高潮災害に備える「津波災害予測図」などさまざまな種類があるので、水害以外のリスクについても調べることができます。

 

床上浸水を防ぐ4つのポイント

床上浸水とは、文字通り床より上に浸水することを言いますが、床上浸水の有無によって被害の度合いは大きく異なると言われています。

床上浸水を防ぐには、水が家に入ってこないよう物理的に対策を施すことが大切です。ポイントは以下の4つです。

・敷地全体に盛り土を行い、家の地盤を高くする

・ピロティ構造など、床の位置を高くする

・敷地の周りを防水性の塀などで囲む

・建物自体を防水性のある建材などで囲む

このように、建物に水が浸入しないよう家づくりの段階で対策を考えておくことで、被害を最小限に抑えることができる可能性が高まります。

床上浸水に備えた間取りって?

浸水対策として万全を期すため、床上浸水を未然に防ぐ方法と併せて、床上浸水してしまった際にいかに被害を抑えるかも考慮しておきましょう。

例えば「コンセントを高い場所に設置する」「エアコン室外機や給湯器などを想定水位より上に配置する」といった対策によって、浸水しても設備機器を守ることができる場合があります。また「2階に水回り設備を導入する」「1階と2階のブレーカーを分ける」といった対策を講じれば、万が一1階部分が浸水によって使用できなくなっても、2階スペースでの生活は維持することが可能となります。

さらに階段の幅を広くしたり、踊り場のスペースを確保することも大切です。そうすることで、水害発生時に家具や電化製品を高いところに移動しやすくなります。

水密性に優れた窓を採用し、外壁からの雨水侵入を防ぐ

雨漏りの原因となりやすいのが窓周りです。強い雨による窓周りからの雨水の侵入を防ぐには、水密性(雨水の浸入をどれくらいの風圧まで防げるかを表す性能のこと)をいかに高めるかがポイントです。

 

ルーフィングで屋根からの雨漏りを防ぐ

窓に加えて、屋根も雨漏りが多い箇所の一つです。屋根からの雨漏りを防ぐには、瓦や鉄板などの屋根葺き材から侵入する雨水を住宅内に入れないように守っているルーフィング(防水シート)がポイントです。

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