冬に多いトラブル!
【トラブル1】要注意なヒートショック
冬場になると耳にする機会が増える「ヒートショック」。急激な温度の変化によって引き起こされ、血圧が急激に変化したり、脈拍が早くなり、突然死や心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす要因です。特に冬場のお風呂・脱衣所・トイレで発生し、高齢の方や持病を抱えている方は注意が必要です。
◎ヒートショックの対処法
ヒートショックを予防するための基本は、家の中の温度差をできるだけ少なくすることです。最近の家では、浴室に浴室換気暖房乾燥機があることも珍しくなくなってきましたが、築年数が経っている家だと暖房設備のない家もあります。
ヒートショックの発生件数が多いお風呂場・浴室で身近なもので手軽にできる対策は以下の方法です。
- 脱衣所に暖房器具を設置して、温度を上げておく
- 浴槽の蓋を外す、暖かいシャワーをお風呂場内にまくなどして、お風呂場の室温も上げておく
- 浴槽に入る前に、手足を洗ったり、暖かいシャワーを浴びるなど体の体温を上げる
- 飲酒後の入浴は控える
【トラブル2】結露の発生
木造住宅の大敵と言われる結露。外気温が下がる北陸・新潟の冬は一年で最も結露が発生しやすい時期です。最近の木造住宅では気密性が向上したことや、外壁や天井裏に断熱材が敷かれているため、結露が発生しやすい構造にもなっています。
一度結露した木材が乾燥するまでには時間がかかり、日の当たりにくい場所はさらに乾燥しにくいためカビ等の菌が発生しやすくなります。症状が進むと、建築材料が腐り住まいの寿命を縮めてしまいます。
結露の影響は住宅だけでなく、家に住む人にもあたえます
結露から発生するカビは人の健康にも影響を与えます。例えば、カビは呼吸器疾患を引き起こす原因として認識されています。子どもの場合は、気管支喘息、高齢者なら肺炎が代表的な例です。
◎結露の対処法
結露は外気温の低さや換気が足りないことが原因で発生します。
室内の最適な環境の目安は「温度20℃、湿度50%程度」
「温度20℃、湿度50%程度」の環境であれば、カビやダニが発生しにくくなります。結露をできるだけ抑えるためにできることを挙げます。
- こまめに窓を開けて換気を!
- 乾燥を防ぐための加湿器の使用は、できるだけ控える
- ホコリや汚れなど、カビの栄養源となるものを除去するために、こまめなお掃除にも効果が
- 結露を見つけたら早めに拭き取る
カビ対策には、日の当たらない北側の部屋が特に重要です。冬にカビが生えやすいのは、北側の部屋に多いこともお忘れなく。