花粉が家の中に入るのはなぜ?

花粉が室内に侵入する3つの経路

そのひとつが、家の開口部となる玄関のドアや窓。これらの場所で人が出入りしたり換気が行われたりするたびに、花粉はどうしても入り込んでしまうのです。

そして2つめは、人やペットが持ち込む形。
花粉が飛散している季節には、外出した人の身体にも多くの花粉が付着します。よく言われるのが髪や顔、上半身の衣類などですが、花粉は地面にも落ちているので、パンツやスカートの裾も付きやすいのです。

3つめの経路として挙げられるのが、外干しした洗濯物。干している間に付着した花粉が、洗濯物を取り込む際に家の中に侵入してくるのです。衣類で付着しやすいのはウールやレザーなどの天然素材。逆に、「化繊のような、表面がツルっとした素材は付着しにくい」と言えます。

換気システムからの侵入にも注意

上記に加え、最近の住宅ならではの侵入経路として「給気口」です。

最近の住宅は24時間換気システムがスタンダードになっており、多くの家に設置されている給気口。特に多いのは、外気を自然に取り入れる自然給気タイプで、花粉はここから空気に乗って侵入してくるのです。なお、換気扇は吸気と排気のどちらも行うものもありますが、大半は排気のみで、このタイプから花粉が入ってくることはまずありません。

また、「エアコンからも花粉が入ってくるのでは?」と考える人もいるようですが、外気を取り込む換気機能を搭載したエアコンは一部のみ。多くのモデルは部屋の空気を吸い込み、暖めたり冷やしたりしてから再び室内に吹き出すのが基本動作。つまり、一般的にはエアコンから花粉が入ってくる心配はないため、使用を控える必要はありません。

実は家の中のこんな所に花粉が潜んでいる

外から入ってきた花粉は、家のどんな場所に溜まっていくのでしょうか。ここでも人や空気の動きが影響してくるようです。

屋内に入った花粉は人や空気の動きで舞い上がり、そして上から落ちてきます。ですので、ホコリと一緒で、面の部分に溜まっていることがほとんどです。また自然と部屋の隅に花粉が溜まっていくほか、静電気が発生しやすい家電製品の裏も集まりやすいポイントです。

玄関や屋内の床、家具の上面や裏に加え、窓サッシや網戸、そしてカーテン、ソファー、ラグマットなどの布製品にも付着しやすいので注意が必要です。

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